人を動かす人になれ!
昨今、本当のリーダーが少ないと言われているこの日本の中で、特に製造業においてそのリーダーシップが認められている人物としては、前回取り上げた本の著者であるミスミの三枝会長や、先日のオリンピックのスピードスケート選手の待遇で話題になった日本電算の永守社長も入るだろう。
たまたま今日本屋に行き、リーダーシップに関わる本が陳列されていたのと、Harvard Business Reviewでも今年の2月3月の2ヶ月間、リーダーシップに関わる論文がテーマとして取り上げられていたのもあって、ふと思い立って永守社長の本を読んでみることにした。
非常に読みやすい本である。そして、永守社長の熱い気持ちと、その方向性がよくわかる本だ。書いてある内容はかなり偏りがあるようにも思えるが、そこで言いたいことはよく理解できる。このやり方がすべての会社で当てはまるとは思わないし、同じことをやっても、その本質を理解していないと単なるパワハラになりかねない。本の中で強調されている、叱った後のフォローが大事というところを読み落とすととんでもないことになるのではないかと思う(叱ることが良いことなのかはさておき・・・)。とりあえず、人の上に立つという立場になったことを考えたときに参考になる本であることは確かである。
この本は、人材育成とリーダーシップに関わる内容ではあるが、それとは関係なくこの不況下でも製造業で収益を伸ばしている数少ない会社であるミスミと日本電産の共通点があることもわかる。それは、スピードを重視していることである。人材育成の方向性にも絡むのだが、やはり企業の機動力というのは、競合に対して勝っていくためには重要な要因なのである。頭ではわかっていても、なかなか実戦できないことでもあるのだが。
とまぁ、読みやすい本なので気になったら手に取ってみて良い一冊である。
「日本の経営」を創る
この数年間業績を上げ続けているミスミグループの会長、三枝会長の本。三枝会長は、経営者を育てることに力を入れていることで有名な方。
この本では、これからの日本の経営者はどうあるべきか、そして、どのように育てていくべきかということについて語っています。そして、三枝会長はこれをミスミの中で実践してきています。
本書の中で参考になったのは、
第九章 失われてきた経営者育成の場
第十章 今、求められる経営者人材
これから、経営的な視点を持つようにしたいと思っている方にはお奨めの内容です。
しかし、こんな経営者がいる会社っていいですね。すごく魅力的な会社だと思います。
クリス・アンダーソンのFREE
昨年はあまり読書が進まず、振り返ってみればあまり本を読んでいない一年でした。その反省もふまえ、今日丸善に行く機会があったので、ビジネス書のベストセラーとして店頭に並んでいたこの本を購入することにしました。
この筆者のクリス・アンダーソンといえば、ロングテールの提唱者。だからといって今年最初の本としてこの本を選んだわけではなく、プロローグの部分を読んでみて本のタイトル以上に興味を持ったからです。
プロローグの中で、彼は「無料」という考え方に対して、
無料なんてあるはずない。どうせなんらかの形でお金を払わされるんだ。それは何も新しいことではなくて、昔からあるマーケティング手法じゃないか。「無料」と聞いたときには、財布に手を伸ばして、守った方がいい。
このような意見と
彼らはグーグル世代で、あらゆるサービスが無料であたりまえのオンラインとともに成長してきた。私たちがキャッチボールを学ぶときに、ニュートン力学を自分の中にとりこんで動くように、彼らは限界費用がゼロに近づく経済における市場力学をわがものとしている。無料のまわりに世界規模の経済がつくれるというアイデアは、彼らにとっては自明すぎる事実であって、わざわざ書くまでもないことなのだ。
という意見を挙げ、
「まちがっている」と「自明のことだ」というふたつの意見にわかれる話題は、どんなものであれ、いいテーマに違いない。
と言っています。まぁ、テーゼとアンチテーゼを挙げ、その中に真理を見いだすという弁証法の基本的な考え方に則っているわけですね。
彼が言うように、実際にここから真理を私が見いだせるかどうかは別として、何かしらの新しいビジネスモデルを考える上での参考になるだろうし、これからの時代のビジネスを考える上で読んでおいても損はしない1冊と判断したので購入することにしました。
一見分厚い本で読みにくいように思えますが、結構読みやすい本です。とりあえず読んでも損はしない本としておすすめですね。





